この地において動物保護活動をしておりました 藤田 美千子の個人的な信仰の神様にお稲荷様をお祀りさせて頂いて、今日まで60年近くここでお見守り頂いております。
そして当神社の建立経緯としてお稲荷様と合祀させて頂く二柱の神様の存在がございます。
一柱は道祖神様、もう一柱は白葵白龍神様です。
40年位前に保護施設の中約2坪くらいの土地に犬舎を構え、大型犬の秋田犬2匹を保護飼育しておりました。
そして、藤田がご飯を与えようとオリの中へ入った時に、突然噛みつかれ、何十針と縫う大けがを負ったことがありました。
その後、どういうわけか犬舎の床コンクリートに亀裂が入り厚さ10cm以上あるコンクリート床が下から盛り上がってきました。
何かおかしいと思い、ガスでも下から湧いているのではないかと近所のガス工事専門業者に調べて頂き、何も異常がなかったことがありました。
それからそこは気持ちが悪いと思い、犬舎を壊し一切犬を置かないで更地にしました。
それから藤田は気になって、何だったのか祈祷師へ相談に行きました。
すると、その土地には道祖神様が、降りてらっしゃるとのことを聞き、早速小さなお社を購入して、台を置いてお水などをお供えし、お祀りさせて頂くようになりました。
その後、道祖神様のお社の真下地中1m位のところにゴミが沢山埋まっているのを発見しました 。畑に使う沢山のビニールや自転車、空き缶などのあらゆるゴミが埋めてありました。
急いでそれらのゴミを取り出し、新しい土を入れ替え、お社も少し大きく立派な新しいものを購入しお祀りさせて頂いておりました。
それから数年が経ち、この地方を襲った台風大水害を経験し、保護していた犬猫と共に引っ越しを考えるようになりました。
しかし経済的にも難しく引っ越し先の目途もないまま、どうすればいいものかと、また別の祈祷師の元へと相談に行きました。
かれこれと事情を話し、引っ越しを考えているのですが、と本題に入ろうとした途端、祈祷師から「立派な社が見えますけど、どなたかお祀りしてらっしゃいますか」と言われ、「道祖神様です」と藤田が答えました。
すると、手をいっぱいに広げて、体の太さ大きさを示されて、「こんな大きな龍神様が降りていらっしゃいますが、けがをなさっていますよ。その龍神様が新しくなったお社が私のお社ではなかったと、大変残念がられていますよ」と言われました。
すると「龍神様がここならお祀りしてもらえると思い20年前からここへ降りて来た。とおっしゃっていますが、どうしますか」と祈祷師に言われました。
そして祈祷師が、「名前は白葵白龍神であるとおっしゃっていますよ。」と言われました。
道祖神様をお祀りしていた隣の土地もきれいな状態で空いておりましたので、二柱の神様をその地でしばらくお祀りさせて頂くこととなりました。
神社建立予定地
当時の二柱の神様お祀りの様子
2度の水害を受け施設の建て替え及びかさ上げ埋め立て工事、動物保護会の会費の減収の為新たな収入源確保にとペット火葬の事業を始めました。工事の為お社を一旦別の場所へとお移しし、先にやらなければならないことに追われ、お社を再度設置するまでには至らず、自宅内にて二柱の神様をお祀りさせて頂き6年の月日が過ぎようとしておりました。
そしてようやく二柱の神様をお祀りさせて頂くことが可能となる時がやってまいりました。
しかし、令和元年10月大雨災害にて、信仰しておりましたお稲荷様の本宮神社が土砂崩れに合い倒壊してしまいました。
それならば、当敷地もかさ上げ埋め立てをしたので、もう水害の心配はないだろうと思い、お稲荷様を加えさせて頂き三柱の神様を新しいお社にて一緒にお祀りさせて頂こうという運びになりました。
神社名はいろいろと検討しましたが、夢枕にて「房総稲荷神社」とお告げがあり、この名前の神社となりました。
これが神社建立となった所以でございます。